今回お客様の中にインドのゴア出身のピアニストの方が遊びにいらっしゃっていたのですが、彼女とのお話のいくつかが印象にのこりました。彼女が子供の頃(おそらく5・60年程前でしょうか)、お父さんが日本に出張に行った際に、当時インドにはなかった鍵盤ハーモニカを見つけて、お土産に持って帰ってきたそうです。世の中にはこんな楽器があるのかと当時興味深く思っていたけれど、実際に誰かがそれを使って音楽をするのを聴いたのは、それから数十年来、じつは今回の私達のコンサートがはじめてだということだったそうで、とても喜んで頂けたようです。また、私たちは毎回のコンサートで、地理的に歴史的に、あるいは様式的に、出来るかぎり多様なレパートリーからプログラムを組むように心がけてきましたが、そのようなプログラムが彼女が若い頃に聴き育った、多文化なゴアという都市の、様々な音楽が混じり合ったシーンを想起し、そういう意味でも楽しかったとも仰って頂けました。
セットリスト:
- Canzon I “Spritata” — Giovanni Gabrieli (M×3)
- Come Again — John Dowland (Vo, M, G)
- Fine Knacks for Ladies — John Dowland (Vo, M, G)
- Thirsis — Thomas Morley (M×3)
- Good Morrow, Fayre Ladies — Thomas Morley (M×3)
- Jangi — Uzeyir Hajibeyov (M, G)
- 死んだ男の残したものは — Toru Takemitsu (Vo, M, G)
- うたうだけ — Toru Takemitsu (Vo, M, G)
- Donauwellen — Iosif Ivanovici (M×3)
- My Dearest Dear — Ivor Novello (Vo, M, G)
- Vilia — Franz Lehár (Vo, M, G)
- 人生のメリーゴーランド — Jo Hisaishi (M×3)
- Two pieces on Azerbaijani Folkrolic Materials — Musa Mirzayev (M, G)
- Pastorale — Igor Stravinsky (Vo, M, G)
- De Los Alamos Vengo, Madre — Joaquin Rodrigo (Vo, M, G)
出演者:
- Viola da Cunha (メゾソプラノ)
- Ayumi Toyama (鍵盤ハーモニカ)
- Ryusuke Koarashi (鍵盤ハーモニカ・ギター)
- Satomi Hori (鍵盤ハーモニカ)
- Maiko Ariizumi (鍵盤ハーモニカ)
— Otonoki Music School 音の木ピアノ&ギター・ウクレレ教室 (ロンドン)
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