他のお教室等で楽器を習われていて、セオリーのレッスンのみ単体で受けに来られる方が、ちらほらといらっしゃいます。大人の方にもいらっしゃいますが、お子様の場合は特に、ABRSMのグレード5のセオリー試験を目標にして来られる方が多いです(グレード6以上を受験するのに必須な為)。すでに相当の知識をもっておられる方は、まずは独力で試みるようですが、意外に難しくて…と駆け込んでこられる方もいらっしゃいます。グレード5は概ね日本の楽典と呼ばれているもののレベルに相当します。音楽大学の試験内容に含まれるなど、演奏解釈やさらなる音楽理論の基礎となる部分ですが、多くの小学生にとってはマスターするのは可能であっても、決して容易であるとは言えないと思います。特に噛み砕いて説明できる人のサポートなしで学習するのは難しいのではないでしょうか。事実、大人の方でもそれなりの苦労をして学ばれてるのを見ております。
グレード5を受けるのに、どれくらいの準備期間が必要なのか?という質問をよく受けます。生徒の年齢やすでに持っている知識にもよりますが、出来れば、一年程度は余裕を持って学ばれるのが良いと思います。生徒によっては半年やそれ以下でも可能な場合もありますが、回数や時間を増やすなど、それなりの集中的なレッスンを行うことになるでしょう。出来るだけお手伝いしたいと考えておりますが、あまりにも期限が迫っている場合、期限を延ばしていただくか、大変申し訳ございませんがお断りする場合もあります。セオリーや読譜力は軽くみられがちですが、演奏技術と同等に重要です。単に試験結果の合否ではなく、しっかり仕組みを理解し、演奏の側にフィードバックできるようになるためにも、じっくり学ばれるのを勧めております。今後受験を考えていらっしゃる方は、出来るだけお早目にお問い合わせくださいませ。
— Otonoki Music School 音の木ピアノ&ギター・ウクレレ教室 (ロンドン)
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