「ギターを始めたけれど、コードが全然押さえられない…」
「指が届かない、力が入らない、音が鳴らない…」
こうした悩みを抱えて教室に来るギター初心者の方は少なくありません。
多くのアコースティックギター初心者は、まずコードを覚えようとします。しかし、コードは複数の弦を複数の指で同時に押さえる必要があり、指の力や独立性、正確さが求められます。まだ指を思うようにコントロールできない段階でコードに挑戦すると、難しさを感じて挫折してしまうことがよくあります。
ピアノの場合、両手を使って演奏するイメージが強いですが、初心者はまず一本の指から始め、少しずつ使う指の数を増やし、やがて両手を使うようになります。このように、無理なくステップを踏んでいく指導法が一般的です。
勉強でも、できるだけシンプルなことから始め、しっかり身についた段階で次のステップに進む方が、スムーズに学習が進みます。
ギターも同様に、最初からコードを押さえるのではなく、一本ずつ指を使ってメロディを弾くことから始め、徐々に押さえる指を増やしながら和音(コード)へと進む方が、挫折しにくくなります。
ギターを始めたばかりの方が「コードが難しい」と感じるのは、むしろ当たり前のことです。特に、小さな子どもの生徒に指導していると、コードを押さえることが、世間で言われているほど簡単ではないと実感します。でも、大切なのは、上達するための道筋をしっかり作り、焦らず段階を踏んで練習すること。そうすれば、必ず弾けるようになります。一歩ずつ、楽しみながら続けていきましょう。
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