2025/09/13
初見(サイトリーディング)能力の重要性について
2025/05/09
知っているつもりの身体、楽器が教えてくれること
私たちは日々、当たり前のように身体を使って生活しています。歩く、話す、物を取る、座る――これらの動作のほとんどは無意識に行われています。そして、何か特別な不調がなければ、「自分の身体はちゃんとコントロールできている」と思いがちです。けれども、楽器を持ったとたんに、その「つもり」が揺らぎ始めます。
「あれ? 指ってこんなに動かないんだ…」
ギターの弦を押さえようとして指が届かない。ピアノでスムーズに音階を弾こうとしても指がもつれる。管楽器では呼吸のコントロールが効かない。これらは、楽器を始めたばかりの人がよく体験する“戸惑い”です。
そして、その戸惑いこそが、実は「本当の自分の身体との出会い」なのです。
- 「自分は指が器用だと思っていたけど、意外と力任せに動かしていたんだな」
- 「肩にこんなに力が入っていたなんて、今まで気づかなかった」
- 「息って、こんなに浅くしか吸っていなかったのか」
楽器を弾くことを通して、身体にかけていた“思い込み”が、ひとつひとつ剥がされていきます。そして、そのたびに私たちは自分の身体に対する新しい理解を得ることができるのです。
身体は「思い通りに動かすもの」ではなく、「感じながら生きているもの」
楽器の練習をしていると、「うまく動かない身体」に対して、つい苛立ちを覚えることがあります。指が思い通りに動かない、肩や腕がすぐに疲れる、息が続かない…。そんなとき、私たちは無意識のうちに「身体は思ったとおりに動くべきだ」と思い込んでいることに気づきます。
けれども、身体は何かの「道具」ではありません。身体は自分自身であり、私たちはその感覚とともに生きています。力の入り方、バランスの取り方、呼吸の深さ――それらを感じ取りながら、身体の動きと丁寧に付き合っていく。そうすることで、演奏だけでなく、日常のあらゆる動作にも優しさや柔らかさが生まれてきます。
「こう動け」と命令するのではなく、「今、どう感じている?」と問いかけるような関係。それが、楽器を通して見えてくる、本来の身体との向き合い方なのかもしれません。
意識の光を当てることで生まれる変化
楽器を通して身体の動きに意識を向けるようになると、日常のささいな動作にも変化が生まれます。たとえば、「歩くときに肩が上がっていた」「スマホを持つ手がいつも緊張している」「息を止めて作業していた」など、無自覚だった身体の癖が見えてくるのです。
そしてそれに気づいたとき、私たちはようやく「本当の意味で、自分の身体と出会った」と言えるのではないでしょうか。
楽器を弾くことは「自分を知るレッスン」
楽器の上達とは、単に技術を身につけることではありません。それは、自分自身を繊細に観察し、理解し、育てていくプロセスでもあります。
「自分の身体を知る」というのは、実はとても深くて奥行きのある旅です。楽器はその旅の案内役となり、私たちを「知っているつもりの自分」から、「本当に感じられる自分」へと導いてくれます。
2025/04/23
楽器から気づく「身体の使い方」
楽器を演奏していると、「身体の使い方」に自然と敏感にならざるを得ません。特にクラシックギターのような繊細な楽器では、ほんのわずかな力みや姿勢のズレが、音に大きな影響を与えます。座り方や重心の位置、指の角度ひとつで、演奏の快適さや音楽の表情が変わるのです。
最初のうちは「うまく弾けるようになること」に一生懸命になりますが、続けていくうちに、「どうすれば無理なく、効率よく身体を使って演奏できるか」を考えるようになります。呼吸や脱力、骨格の流れに沿った動き方——そういったことが、音を支え、音楽に自由をもたらしてくれるのだと感じています。
こうした身体への意識は、楽器を前にしたときだけにとどまりません。たとえば私は自転車にもよく乗るのですが、そのときにも、演奏時と同じような感覚や思考が働いているのを感じます。
長時間のライドでは、どこに余計な力が入っていないか、どうすればより楽に、スムーズにペダルを回せるかを探りながら走ります。肩や手首に無駄な緊張がないか、呼吸が止まっていないか——身体の声を聴くようになるのです。どこかに痛みが出たときも、その原因を探って改善しようとする。そのプロセスは、まるでギターを弾くときと同じです。
体幹の安定、骨で支える感覚、呼吸の大切さ——楽器を通して学んだことは、自転車に乗るときにもそのまま活かされています。そして、自転車で養われたバランス感覚やリズム感は、演奏にも良い影響を与えてくれているように感じます。
楽器と自転車。いずれも「無駄なく、自然に身体を使う」ことが求められる活動です。どちらにも共通しているのは、自分の身体に意識を向けることで、動きが洗練され、より自由になっていくという感覚です。そのプロセスは、音楽を深めるだけでなく、自分自身と向き合う時間にもなっています。
こうして身についた「身体をうまく使う」という意識は、音楽やスポーツの場面だけにとどまらず、階段をのぼる、手を伸ばす、かがむ、椅子から立つ——そんな日常的な動作の中にも生きてくるでしょう。
楽器を演奏することは、ただ音を楽しむだけでなく、身体との対話を深める素晴らしい手段です。自分の動きや感覚に繊細になることで、より豊かな音楽が生まれ、それが巡り巡って、日常にも新たな気づきをもたらしてくれるのです。
楽器を始めることは、音楽の喜びに触れると同時に、「自分の身体の使い方を見つめ直す」という、深くて豊かな旅の始まりでもあります。
2025/04/18
FAQ: まったくの初心者ですが、レッスンを受けても大丈夫でしょうか?
2025/04/11
音の木音楽教室での英語の取り組み
OTONOKI Music School 音の木音楽教室では、最近、英語話者(非日本人)の方からの、ピアノ・ギター・ウクレレのお問い合わせやご入会が増えています。また、日本人の生徒の中にも、「英語でレッスンを受けたい」「英語を織り交ぜて教えてほしい」というご希望があり、それに応じたレッスンも行っています。
日本では英語学習者は非常に多いですが、学校や英会話教室で習うだけでは不十分だと感じている方も多いようです。特に学校での英語は、どうしても試験のための学習が中心になってしまい、「実際の場面で使える英語」になっているかどうか、不安に感じる方も少なくありません。これは、日本の中学・高校で英語教育を受けた方なら、多くが共感できることではないでしょうか。
日本でよく受験されている英語検定試験では、たとえば、「These days, some people buy things on the Internet. Do you think more people will do so in the future? (最近、インターネットで買い物をする人が増えています。将来、さらに多くの人がネットショッピングをするようになると思いますか?)」、このようなトピックが出題されます。しかし、実生活の中でこうした会話を自然にする機会も、意見を求められることも、ほとんどないのではないでしょうか。こうした試験英語を続けていて、本当にコミュニケーションができるようになるのか、不安に感じる方もいるでしょう。
英語を「使えるもの」にしていくには、自分の興味がある分野から始めるのがいちばん効果的だと思います。映画が好きなら英語の映画を観る、料理に興味があるなら、英語のレシピや動画を見るところから始めるのも良い方法です。
そして、もし音楽が好きなら、音楽の中で英語にふれることができる音の木音楽教室はぴったりの場所です。私たちの教室では、英語教材も取り入れつつ、学校ではあまり触れないけれど音楽に必要な語彙を自然に身につけられる環境を整えています。
あくまでレッスンの中心は「音楽」です。英語を「勉強」として学ぶのではなく、興味の延長として自然に外国語にふれていけることを大切にしています。それは試験対策のために用意された、現実とは切り離された英語ではありません。音楽の技術や知識を身につけながら、自然と英語への抵抗感もなくなり、自信もついてくるはずです。
2025/03/28
セカンダリースクール音楽受験の準備サポート
音の木音楽教室(OTONOKI Music School)は、日本に拠点を移しましたが、今年もロンドンに住む生徒のセカンダリースクール音楽受験の準備サポートをオンラインにで行っております。
以前、教室は北部ロンドンにありましたので、主にMill Hill County High School、Ashmole Academy、The Latymer School、Dame Alice Owen's Schoolなどを受験される方々をサポートしてきました。受験準備では、アプティテュード試験や実技試験に向けた指導を行っています。
アプティテュード試験の内容は学校によって異なりますし、試験の詳細や問題が公表されていない場合もあります。しかし、試験に必要な基礎的な能力は共通しており、ソルフェージュやリズム打ちなどを通じて向上させることができます。
ただし、数回のレッスンで劇的に改善することは難しいため、直前に駆け込みでレッスンを依頼されることがありますが、その場合はお断りさせていただくこともあります。試験で完璧にこなすことや満点を取るのは簡単ではありませんが、継続的に練習を続けることで確実に向上します。また、楽器を弾くために必要な基礎的な音楽能力が向上するため、後にグレード試験を受ける際にも大いに役立ちます。
もちろん、アプティテュード試験に限らず、実技試験の方の準備も承っております。音楽受験の準備についてご興味のある方は、お気軽にご相談、ご連絡くださいませ!
2025/03/14
エレキギター・アコースティックギターの上達を妨げる落とし穴(立奏と座奏)
エレキギターやアコースティックギターは、本番では立って演奏することがありますが、普段の練習では椅子に座って弾いている人がほとんどではないでしょうか。
しかし、ライブ経験者の中には、「いつも自宅で弾いているときと感覚が違い、うまく演奏できなかった」という経験をしたことがある人もいるかもしれません。
演奏がうまくいかなかった原因として、緊張などさまざまな要素が考えられますが、「立って弾くときと座って弾くときでギターの位置や動きが変わっていないか」をチェックしてみるのも大切です。
特に、座って弾くときに、右足にギターを乗せて弾いている人は多いと思いますが、立ったときにギターの位置やネックの角度などが大きく変わってしまうことがあるので注意が必要です。
ためしに鏡に向かって構えてみて、座っているとき、立っているときで、自分の身体に対して楽器の位置がどのように違うかを比較してみてください。ボディの中心はどこにあるでしょうか?ネックはどのような角度にセットされていますか?
本番で立って演奏することを想定しているなら、もちろん普段から立って練習するのが理想です。しかし重量のある楽器を持ったまま長時間立って練習するのは負担が大きく、現実的ではありません。
そこで、座って練習するときも、できるだけ立って弾くときと同じ姿勢やギターの位置を同じにして行うことが大切です。そうすることで、本番でも違和感なく演奏しやすくなるでしょう。
2025/03/10
楽器の上達を妨げる落とし穴(姿勢と構え方の一貫性について)
楽器を始めたばかりの方、特にピアノ、ギターやウクレレを練習しているものの、なかなか上達しないと感じている方へ。意外と言及されることが少ないですが、「毎回の練習時の姿勢や構え方が異なること」が上達を妨げている可能性があります。
毎回姿勢や構え方が変わると上達しにくい
「なかなか上手くならない」と相談に来られる方を見ていると、毎回の練習で姿勢や持ち方が異なっていることが少なくありません。例えば、ギターやウクレレの場合、
- 座る位置や姿勢がその日によって違う
- 楽器の構え方が毎回変わる
- ネックの角度や腕の位置が安定しない
ピアノの場合、
- 椅子の高さが毎回違う
- 座る位置が一定でない
- ピアノとの距離が変わる
このように、練習のたびに身体と楽器の位置関係が変わると、指や腕の動かし方や力の入れ方も毎回変わってしまいます。その結果、せっかくの練習が効果的に積み重ならず、なかなか上達しない原因になってしまうのです。毎回、同じトレーニングをしているつもりでも、実は異なるトレーニングをしていることになります。
毎回の姿勢や構え方を一定にすることが上達への近道
楽器の演奏では、身体の動きをパターン化し、無意識でもスムーズに動けるようにすることが大切です。そのためには、まず安定した姿勢や構え方を確立し、それを習慣化することが欠かせません。毎回の練習でフォームを一定にするだけで、驚くほど上達がスムーズになります。
姿勢や構え方を安定させることで、演奏のしやすさや音の響きが大きく変わります。自分の最適なフォームを知りたい方は、音の木音楽教室のレッスンで実践的に学んでみてください!
2025/03/08
退屈な日々に音楽を:楽器をはじめるススメ
日々の生活がなんとなく退屈だなと感じることは、誰にでもあることです。そんなとき、無理にポジティブになろうとしなくても大丈夫。ちょっとした変化や新しいことを取り入れるだけで、気分が少しずつ変わっていくかもしれません。その一つとして、音楽や楽器を始めてみるのはいかがでしょうか? ここでは、穏やかな気持ちで楽器を始めることの魅力をお伝えします。
1. 小さな楽しみを見つけるきっかけに
退屈な日々が続いていると、何かを始める気力さえ湧かないこともありますよね。でも、楽器を始めることは、そんなに大げさなことではありません。例えば、1日10分だけギターを触ってみる、ピアノで簡単なメロディーを弾いてみる。そんな小さなことから始めてみると、少しずつ日常に小さな楽しみが生まれるかもしれません。無理せず、自分のペースで進められるのが音楽の良いところです。
2. 静かな時間を過ごせる
楽器を演奏する時間は、自分だけの静かな時間を作る手段にもなります。特に退屈やモヤモヤを感じているときは、一人でゆっくりと向き合う時間が大切です。ギターやウクレレの音を鳴らしたり、ピアノの鍵盤に触れたりすることで、心が少し落ち着くこともあるでしょう。音楽は、言葉にできない気持ちを表現する手段にもなります。
3. 少しずつ上達する喜び
楽器を始めたばかりの頃は、なかなか思うように音が出なかったり、リズムが合わなかったりすることもあるかもしれません。でも、それは当たり前のこと。少しずつ練習を重ねるうちに、以前できなかったことができるようになる瞬間があります。その小さな達成感は、退屈な日々にちょっとした変化をもたらしてくれるかもしれません。焦らず、ゆっくりと進めていきましょう。
4. 新しい世界に触れる
楽器を始めると、今まで気づかなかった音楽の世界に触れることができます。例えば、知らない音楽家の曲を弾いてみたり、新しいジャンルの音楽に興味を持ったり。音楽を通じて、自分の世界が少し広がるかもしれません。無理に楽しもうとしなくても、自然と興味が湧いてくることもあります。
5. 無理しないことが大切
楽器を始めるといっても、最初から「毎日練習しなければ」「上手くなければ」と気負う必要はありません。最初はたまに気が向いたときに触ってみるだけでも十分です。大切なのは、自分が心地よいと感じるペースで続けること。音楽を楽しむうちに、自然と「もっと上手くなりたい」「この曲を弾けるようになりたい」という気持ちが湧いてくるものです。そのときには、練習が苦ではなく、むしろ楽しい時間に変わっているはずです。
わたしたちと一緒に音楽をはじめてみませんか?
もし一人で始めるのが不安だったり、もっとしっかり学びたいと思ったら、ぜひ名古屋や福井にお住まいの方は、OTONOKI音楽教室の体験レッスンに参加してみてください。名古屋は千種区池下駅近く、福井市は美山町で、経験豊富な講師が、あなたのペースに合わせて丁寧に指導します。楽器の選び方から基本的な演奏方法まで、初心者の方でも安心して始められます。
音楽は、無理せず、ゆっくりと向き合えるもの。ちょっとした変化が、退屈な日々に新しい風を吹き込むかもしれません。まずは気軽に、当教室の扉を叩いてみてください。体験レッスンにてお待ちしています!
2025/02/23
コードだけじゃない!ソロウクレレで奏でる新しい音楽体験
ソロウクレレとは?
ソロウクレレとは、単にコードを弾くだけでなく、メロディーやハーモニーを同時に奏でるスタイルです。これにより、歌を口ずさむことなく、楽器のみで完結することができます。ピアノのフィンガースタイルやクラシックギターの演奏をイメージすると分かりやすいかもしれません。
なぜソロウクレレ?
ソロウクレレを学ぶことで得られるメリットはたくさんあります。以下にその理由を詳しくご紹介します。
- 一人でも楽しめる: ソロウクレレは、伴奏者がいなくても一曲を完成させられるスタイルです。自宅で一人で演奏を楽しんだり、友人や家族に披露したりするのに最適です。
- 表現の幅が広がる: コード伴奏だけでは限られていた音楽表現が、メロディーやハーモニーを組み合わせることで格段に広がります。自分の思想感情や個性を音楽に乗せて表現できるようになります。
- バランスよくスキルアップ: ソロウクレレを学ぶことで、コード伴奏、メロディー演奏、リズム感など、音楽の基礎をバランスよく習得できます。これにより、ウクレレの演奏技術や音楽性が総合的に向上します。
初心者でも大丈夫?
もちろんです!初心者の方でも無理なくステップアップできるよう、シンプルな曲やテクニックから始め、少しずつテクニックを身につけていきます。途中で挫折がないように、着実にステップを踏んで技術を習得していけるよう、カリキュラムを考えてあります。楽譜が読めなくても大丈夫。タブ譜と併用しながら、楽しく学べるよう指導しています。
経験者は?
すでに他教室に通われていたことがあったり、独学でウクレレを学んでいる方には、演奏の幅やレパートリーを広げるための指導を行います。ネットやYouTubeにはない情報を得られるでしょう。基礎に悩んでいる方には、本当の基礎に立ち返って学んでいただくこともできます。コード伴奏に慣れている方には、コードの知識やすでにお持ちの技術を活かしながら、メロディー演奏やソロ曲に挑戦していただき、さらに音楽表現の深みを増していきます。
生徒の声
当教室に通われている生徒からは、次のような声をいただいています。
- 「ウクレレを弾いてみたいが、歌うことが目的ではない」
- 「ハワイアンやポップス以外のさまざまなジャンルの曲を演奏してみたい」
- 「ソロ演奏に挑戦して、自分の表現力を高めたい」
このような声を反映し、当教室では一人ひとりの目標に合わせたレッスンを提供しています。
お問い合わせ
ウクレレをもっと深く楽しみたい方、一歩進んだ演奏をしてみたい方、ぜひ一度体験してみませんか?名古屋市千種区と福井県福井市で教室を開講しています。お近くの教室でお待ちしています!遠方の方はもちろんオンラインでも可能です。
お問い合わせはこちら:https://otonoki.net/contact/
2025/02/21
ギターの簡単なコード、難しいコード
「コード」と一言で言っても、押さえやすいものから難しいものまでさまざまな種類があります。一般に、開放弦を含むコードは「オープンコード」と呼ばれ、比較的簡単だとされています。
しかし、コードは単体で押さえるだけならそれほど難しくなくても、曲の進行の中で弾くと難しく感じることがあります。音楽は通常、単一のコードだけで成り立っているわけではなく、必ずコードチェンジの瞬間が出てきます。そのため、「あるコードを押さえられるようになること」と同時に、「別のコードへどうスムーズに移行するか」を考える必要があります。
スムーズなコードチェンジのためには、押さえ方や手の形、さらにはギターの持ち方を工夫する必要が出てくることがあります。まったく同じ押さえ方のコードでも、前後のコードによって別の運指が当てられることもあります。しかし、このあたりの細かいポイントは、教則本などではあまり詳しく説明されていないようです。
オープンコードのように一般的に簡単だと思われがちなコードでも、実際にはコード進行の中での組み合わせによって難易度が変わります。単体では問題なく押さえられるコードでも、前後のコードとのつながりによっては意外と難しく感じることもあるのです。
「簡単なコード」「難しいコード」と一口に言っても、それは単体で見た場合の話であり、実際の演奏ではコードチェンジのしやすさが大きく関係します。そのため、初心者の方はコードを覚えるだけでなく、どの指をどのように動かせば、あるいはどの指を「動かさなければ」、スムーズにチェンジできるのかを意識しながら練習すると、より実践的な演奏力が身につきます。
コード進行の中での指の動きをスムーズにするコツや練習方法についても、レッスンで丁寧に指導していますので、興味のある方はぜひお気軽にご相談くださいませ。
2025/02/14
ギター初心者とコード
2025/02/10
大手音楽教室 vs. 小規模音楽教室:どちらがあなたに合っている?
1. 一人ひとりに合わせた柔軟なレッスン
大手教室では、カリキュラムが決まっていて、それに沿ってレッスンが進むことが多いです。しかし、小規模教室では生徒さんの目標やレベル、興味に合わせて柔軟にカリキュラムを組むことができます。「これについて知りたい」「特定の曲を弾けるようになりたい」「こんな音楽をしてみたい」「ABRSMやTrinityの試験対策をしたい」といった、それぞれの希望に沿った指導が可能です。また、生徒さんの進捗状況や理解度に応じて、レッスンの内容やペースを調整することも容易です。
2. 講師との距離が近い
当教室では、生徒さん一人ひとりとの関係を大切にしています。大手教室では講師が固定でないこともあり、毎回違う先生に教わることになる場合もありますが、小規模な教室では基本的に同じ講師が継続して指導します。そのため、生徒さんの進歩をしっかり把握し、最適なアドバイスを提供することができます。また、講師と生徒の間に信頼関係が築かれるため、リラックスして質問や相談がしやすい環境が整っています。
3. リラックスできる環境
大手の教室では、レッスン室が複数あり、周りの音や人の出入りが気になることもあります。それに比べて、小規模な教室では静かで落ち着いた環境で学ぶことができるため、集中して練習ができます。特に初心者の方や、緊張しやすい方にとっては、リラックスして音楽を楽しめる空間は大きなメリットです。また、個別レッスンが多いため、他の生徒の目を気にせずに自分のペースで学べます。
4. レッスン時間の調整がしやすい
大手教室ではスケジュールが固定されていることが多いですが、小規模教室では柔軟に対応できます。仕事や学校の予定に合わせてレッスン時間を調整したり、急な予定変更にも対応しやすい点が魅力です。また、レッスンの頻度や時間帯も、生徒さんのライフスタイルに合わせてカスタマイズできるため、無理なく続けられます。
5. 試験対策や特別な目的に対応
当教室では、ABRSMやTrinityといった音楽試験の対策も行っています。こうした試験は個別の指導が重要になるため、細やかなサポートができる小規模教室の方が、より効率よく学習できます。試験のポイントや苦手な部分に焦点を当てたレッスンを行うことで、合格への道筋をしっかりとサポートします。
6. ギターはギター、ピアノはピアノ
大手教室では、クラシックギターコース、エレキギターコースなど、細かくコースが分かれていることが多いですが、ギターはギターです。ジャンルごとに分けられることで逆に柔軟性が失われることもあります。当教室では、生徒さんの興味や目標に合わせて、幅広いスタイルの演奏を学べるようにしています。クラシックからロック、ジャズまで、さまざまなジャンルのギターテクニックを学ぶことができます。ピアノの場合も同様です。
7. 制約を受けない自由な指導
私は昔、大手の教室で働いていましたが、講師に生活に必要な十分な賃金が支払われていないこと(中抜きの)、そして教室の決めたカリキュラムや教材、枠組みにしばられて自由に教えることができないという問題がありました。小規模な教室では、こうした制約がなく、生徒さん一人ひとりに最適な指導を提供できる環境があります。また、講師自身が音楽に対する情熱を持って指導できるため、より質の高いレッスンを提供できます。
まとめ
大手教室には規模の大きさや知名度といったメリットがありますが、小規模な音楽教室には「個別対応」「柔軟なスケジュール」「リラックスした環境」といった魅力があります。もし、あなたが自分に合ったペースで、より丁寧な指導を受けたいと考えているなら、ぜひ当教室でのレッスンを検討してみてください。音楽を楽しむための第一歩を、私たちと一緒に踏み出しましょう!
2025/02/08
ABRSM(英国王立音楽検定)& Trinity Music Exams(トリニティ音楽検定)のサポート
日本にも音楽検定は多く存在しますが、これらは主に楽器ごとに(あるいは限られた楽器ごとに)認定団体があり、それぞれ独自の基準に基づいて試験が行われています。また、多くが日本国内の受験者を対象にしたものが中心となっています。
一方、ABRSMやTrinity Music Examsはピアノ、ギター、ヴァイオリンといった弦楽器、管楽器、打楽器だけでなく、エレキギターやキーボードなどの電子楽器、さらには歌唱や音楽理論に至るまで幅広い楽器や分野を網羅しています。この包括的な試験制度により、生徒一人ひとりのニーズや目標に応じた柔軟な学習が可能です。さらに、すべての楽器を統一した枠組みの中で評価するため、国際的な基準での学びを提供しています。
これらの試験は国際的にも非常に高い評価を受けており、特にイギリスを中心に年間多くの受験者を集めています。たとえば、ABRSMは2024年には90カ国以上で実施され、60万人以上が受験するなど、世界最大規模の音楽検定の一つとして知られています。
グレード試験の特徴とメリット
ABRSMやTrinity Music Examsの試験では、音楽の基礎から高度な技術まで体系的に学べるカリキュラムを提供しています。実技試験に加え、音楽理論、聴音、初見演奏など幅広い分野を学ぶことで、バランスの取れた音楽能力を養成します。このような包括的な学習は、単に楽譜を正確に弾くだけでなく、曲の背景や他の楽曲との関連性を深く理解し、音楽を全体的に捉える力を育みます。
また、これらの資格はイギリスにおいて、音楽大学や音楽枠の試験を受ける際のレベルを測る重要な目安とされています。さらに、音楽以外の受験やキャリアの場面でも、この資格を持っていることが信頼性や能力の証明として有利に働くケースが多く、国際的に高い評価を得ています。
OTONOKI音楽教室のサポート体制
当教室では、海外在住の方だけでなく、日本の生徒に対してもABRSMやTrinity Music Examsの教材を積極的に取り入れています。これらの試験のカリキュラムは、質の高さだけでなく、実践的なスキル向上に役立つ内容で構成されています。講師陣は、イギリスでの長年の指導経験を活かし、日本の教育システムとは異なるアプローチで、生徒の音楽力を引き出します。
OTONOKI音楽教室では、こうした国際的な視野を持った音楽教育を提供し、生徒一人ひとりの目標達成をサポートします。興味がある方は、ぜひお気軽にお問い合わせくださいませ。
2025/02/06
ギター初心者の悩み解決!指先が痛くなる原因と対処法
ギターを始めたばかりの頃に、誰もがぶつかる壁の一つが「指先の痛み」です。コードを押さえるたびに指先が痛くなり、練習が辛いと感じることもあるでしょう。しかし、この痛みは多くのギタリストが通る道であり、適切な対処法を知ることで乗り越えることができます。今回は、ギターの弦を押さえる指先が痛くなる原因と、その対処法について解説します。
指先が痛くなる原因
1. 指先がまだ慣れていない
ギターを始めたばかりの頃は、指先の皮膚が柔らかく、弦を押さえることによる圧力に耐えられません。特にスチール弦のアコースティックギターやエレキギターは、ナイロン弦のクラシックギターに比べて弦が硬いため、より痛みを感じやすくなります。
2. 力の入れすぎ
初心者のうちは、弦をしっかり押さえようとするあまり、必要以上に力を入れてしまうことがあります。実は、コードを押さえるのに必要な力は意外と少なく、力みすぎると指先に余計な負担がかかります。
3. 練習時間が長すぎる
長時間の練習は、指先に大きな負担をかけます。特に初心者のうちは、指先がまだ鍛えられていないため、短時間の練習でも痛みを感じることがあります。
指先の痛みを軽減する対処法
・自分で努力できる部分
1. 少しずつ練習時間を増やす
いきなり長時間の練習をするのではなく、最初は短時間(10~15分程度)から始め、徐々に練習時間を増やしていきましょう。指先が慣れてくると、自然と痛みが軽減されます。
2. 正しい力加減を覚える
弦を押さえる際に、必要以上に力を入れないように意識しましょう。力みすぎると指先に余計な負担がかかるので、適度な力加減を心がけましょう。フレットの近くを押さえることで、少ない力でしっかりと音を出すことができます。
3. 指先を鍛える
指先の痛みは、ある程度は避けられないものです。しかし、続けていくうちに指先の皮膚が厚くなり、痛みに強くなります。毎日少しずつ練習を続けることで、指先が鍛えられ、痛みを感じにくくなります。
4. 指先のケアをする
練習後は、指先をマッサージしたり、保湿クリームを塗ることで、血流を促進し、痛みを和らげることができます。また、指先が乾燥していると痛みを感じやすくなるので、適度に保湿することをおすすめします。
5. 休憩を挟む
痛みを感じたら、無理をせずに休憩を挟みましょう。指先の痛みがひどい状態で練習を続けると、痛くないところで押さえることを考えるため、逆に上達の妨げになることもあります。適度な休憩を取りながら、焦らずに練習を進めましょう。
・ハードウェアで解決できる部分
1. 弦のゲージを変えてみる
弦の太さ(ゲージ)によっても、指にかかる負担が変わります。初心者のうちは、ライトゲージやエクストラライトゲージなど、比較的細い弦を使うことで、指先の負担を軽減することができます。
2. ギターのセットアップを調整する
ギターのネックの反りや弦高(アクション)が適切でないと、弦を押さえるのに余計な力が必要になります。特に量産品のギター(つまりほとんどの初心者が持つギター)だと、アクションが適切でないことがほとんどです。専門店でセットアップを調整してもらうことで、押さえやすさが改善され、指先の負担が軽減されます。
3. ナイロン弦のギターを試す
アコースティックギターやエレキギターのスチール弦に比べて、クラシックギターのナイロン弦は柔らかく、指先への負担が少ないです。初心者のうちはナイロン弦のギターを使って練習するのも一つの方法です。小さい子どもの場合に特に有効です。
まとめ
ギターを始めたばかりの頃の指先の痛みは、誰もが経験するものです。しかし、この痛みは一時的なものであり、続けていくうちに自然と軽減されていきます。焦らずに、自分のペースで練習を続けることが大切です。指先が痛いと感じたら、今回紹介した対処法を試してみてください。そして、ギターを楽しむ気持ちを忘れずに、少しずつ上達していきましょう!
ギターの練習は、最初は大変かもしれませんが、続けていくことで必ず成果が現れます。指先の痛みを乗り越えて、素敵な音楽を奏でられる日を目指して頑張りましょう!
名古屋市と福井市のギター・ウクレレ教室 Guitar & Ukulele School in Nagoya and Fukui
2025/02/04
あなたの人生に、まだ音楽が入っていないなんて
- 忙しくて時間がないから
- お金がかかるから
- センスがないと思っているから
- うまくできる自信がないから
- 好きな曲を、自分の手で奏でる瞬間
- 誰かと一緒に音楽を楽しむ時間
- 言葉では伝えきれない思いを、音楽で表現する喜び
- 完全プライベートレッスン:周りを気にせず、自分のペースで
- 楽器の無料レンタル:手ぶらで気軽にスタート
- 経験豊富な講師陣:あなたに合った方法で丁寧に指導
- 柔軟なスケジュール対応:忙しい方でも安心
2025/01/28
エレキ・アコギ派必見!クラシックギターが上達の鍵になる理由
エレキギターやアコースティックギターを弾いている皆さん、「クラシックギターは自分には関係ない」と思っていませんか?実は、その逆です。クラシックギターの基礎を学ぶことで、エレキやアコギの演奏が劇的に向上するのです。
ピアノを例にすると、多くのジャズピアニストやポップスの鍵盤奏者も、最初にクラシックピアノの基礎を学びます。それは、クラシックの練習が指の独立性、音楽理論の理解、演奏技術の向上につながるからです。ギターも同じで、クラシックギターを学ぶことで、どんなジャンルにも応用できる確かな基礎を身につけることができます。今回は、エレキやアコギを弾く人にこそクラシックギターをおすすめする理由を紹介します。
1. 指のコントロールが劇的に向上する
クラシックギターでは、ピックを使わずに右手の指を使って演奏します。そのため、
- 右手の独立性が鍛えられ、フィンガーピッキングの精度が上がる
- アルペジオがスムーズになり、エレキやアコギの演奏がより繊細に
また、左手の指も精緻な動きや、独立性が要求されます。そのため、クラシックギターの練習を通じて、左手の指の動きがより洗練され、以下のようなメリットが得られます。
- より複雑なコードワークやスケールの習得が容易になる
- フィンガーボード上の感覚が鋭くなる
ジャズピアニストがクラシックのエチュードで指を鍛えるように、ギタリストもクラシックギターでテクニックを磨くことで、どんなジャンルにも対応できるスキルが身につきます。
2. ナイロン弦の音色で表現の幅が広がる
スチール弦のギターと比べて、クラシックギターのナイロン弦は温かく柔らかい音色が特徴です。あなたの音色のパレットをさらに拡大することができます。
- ボサノヴァやジャズのフィンガースタイルに最適
- アコギの弾き語りにも応用できる、豊かな音の表情
ジョアン・ジルベルトやバーデン・パウエルのようなボサノヴァギターや、ジャズのコードワークを深めたい人には特におすすめです。
3. ソロギターのスキルが向上
クラシックギターは、伴奏やバンドの一部としてだけでなく、ギター1本でメロディ、コード、ベースラインを同時に演奏できます。
- クラシック音楽をはじめとして、バロック、映画音楽、南米の民族音楽などなど、幅広いレパートリーを楽しめる
- ソロギターの技術が上がることで、アコギやエレキのアレンジにも活かせる
ピアノでクラシックを学ぶと、ポップスやジャズのソロ演奏ができるようになるのと同じように、クラシックギターの基礎を学べば、ソロギターの表現力が大きく広がります。
4. 音楽理論の理解が深まる
クラシックギターは、タブ譜ではなく五線譜を読むことが一般的です。そのため、
- 楽譜を読む力がつき、演奏できる曲の幅が広がる
- コード進行やハーモニーの理解が深まり、即興や作曲のスキルも向上
ジャズピアニストがクラシックの譜読みを学ぶのと同じように、ギタリストもクラシックギターを学ぶことで、音楽全体の理解が深まり、演奏の幅が広がります。
まとめ:クラシックギターを学ぶことは、ギターの可能性を広げる第一歩!
ピアノの世界でクラシックが基礎として重要視されるように、ギターの世界でもクラシックギターの技術はすべてのジャンルに役立ちます。クラシックギターを学ぶことで、指のテクニックが向上し、音楽理論が深まり、ソロギターのスキルもアップします。
「もっとギターを上手くなりたい」「ソロ演奏を極めたい」と思っているエレキギターやアコギ奏者の皆さん、ぜひ一度クラシックギターを体験してみませんか?
当教室では、初心者の方から経験者まで、クラシックギターの基礎から応用まで楽しく学べます。興味のある方は、ぜひ体験レッスンにお越しください。
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みなさん、こんにちは!名古屋市千種区の高見コミュニティセンターで、新しい音楽の楽しみを共有し、笑顔でつながる場として、ウクレレサークルを開催します!気軽に参加して、音楽の素晴らしさを一緒に感じましょう。 開催概要: 日時: 1月24日(月二回の開催を予定しております) 場所: ...
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音の木音楽教室の福井教室が開校しました。福井県の福井市と大野市の中間にある美山町という山間部の街にて、対面レッスンを受けていただけます。現在ギター(各種)、音楽理論、オーラルなどに対応しており、もちろん日本語・英語の両言語で指導が可能となっております。イギリスのグレードシステム...
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OTONOKI Music School 音の木音楽教室では、最近、英語話者(非日本人)の方からの、ピアノ・ギター・ウクレレのお問い合わせやご入会が増えています。また、日本人の生徒の中にも、「英語でレッスンを受けたい」「英語を織り交ぜて教えてほしい」というご希望があり、それに応じ...