2017/03/25

楽器をはじめる中学生たち

小さい頃に楽器をはじめて中学生の頃には勉強が忙しくなってやめる、というような話をよく聞きますが、音の木音楽教室では逆に最近、中学生になってレッスンをはじめられるケースが増えています。

中学生くらいの年齢になると、飲み込みがはやく身体的にも大人に近いので、レッスンの進行はとてもスピーディです。特に読譜力の伸びは大きく、小さい頃から何年もやっている子を軽々しく抜いていきます。また、自我も確立し、好きなものが割りとはっきりしているため、興味のあるものを与えると、みるみるうちに吸収していくようです。

ところで、先日とある方に、中学生の息子がピアノに興味を持っているのだが、そのような年齢からはじめるのは少し恥ずかしい、もう遅すぎるのではないかとご相談されました。その方によれば、日本ではそのように中学生からはじめるなんてちょっと変…というような空気があるのだそうです(!)。同じように、音楽はとにかく小さいうちにはじめさせないとモノにはならない、と焦って来られる方も結構いらっしゃいます。これは、早期教育の重要性をうたい、生徒獲得・囲い込みを狙った大手音楽教室間の競争による弊害ではないかと疑っています。

しかし、今まで色々な音楽家を見てきましたが、始める年齢はほんとうに関係ないとおもいます。何を目指すのでしょうか?何を音楽に求めるのでしょうか?小さい頃に親の期待を背負わされ、無理やりさせられたために嫌いになり、全く弾かなくなってしまったというのはよく聞く話です。一方で、15歳でピアノをはじめて音楽大学の教授になった知り合いがいます。17歳からはじめて2年でプロのジャズピアニストになった友人がいます。そのような事は努力次第で十分にあり得る事だし、やってみなければ誰にもわからない事なのです。だから音楽をはじめるのに早すぎても遅すぎるなんてことはありません。本人が自分で決意したときこそが本当はスタートするときなのです。音楽が好きで十分に専心できるならば、はじめる年齢は関係なく必ず伸びるでしょう。


—ロンドンで音楽をはじめましょう— Otonoki Music School 音の木ピアノ&ギター・ウクレレ教室

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