私達はメロディカ(鍵盤ハーモニカ)クラブというのを2014年くらいから数人のメンバーでやっていて、不定期ですが、気が向いた時やオファーが来た時等にコンサートを行っています*1。鍵盤ハーモニカは、日本で教育を受けられた方には子供の楽器ではないのですか?とよく尋ねられますが、非常に高いポテンシャルを秘めた楽器であり、私や私の周囲を含めて、実際に多くの20—21世紀のシリアスな作曲家が作品に用いています。野村誠さん(作曲家)は、20世紀に発明された楽器の中で、間違いなく最も偉大な楽器の一つだと言っています*2が、その通りだと思います。
先日、アフタヌーンティーコンサートを北ロンドン・フィンチリーのカフェにて行いました。ショートノーティスにもかかわらず大変多くの方にお越しいただき、休日はいつもガラガラのカフェが満席になりました。カフェのオーナーも大喜びでした。お忙しい中足を運んでくださった方、ありがとうございました。
出演メンバーの一人がコンサート直前に緊急入院するというアクシデントがありましたが、鍵盤ハーモニカのMさん(普段はウクレレの生徒です)とフルートのCさんにお手伝いして頂き、おかげさまで無事に終えることができました。ありがとうございました。
セットリスト:
1. Libertango — Astor Piazzolla (Fl, M, G)
2. Yellow Submarine — Lennon/Mccartney (M×3)
3. El Choclo — Ángel Villoldo (M×3)
4. Desafinado — Antonio Carlos Jobim (Vo, M, G)
5. うたうだけ — Toru Takemitsu (Vo, M, G)
6. 上を向いて歩こう — Ei/Nakamura (Vo, M, G)
7. In My Life — Lennon/McCartney (Vo, M, G)
8. Our Love is Here to Stay — George Gershwin (Vo, M, G)
9. Uzun Ince Bir Yoldayım — Aşık Veysel Şatıroğlu (M, G)
10. Gymnopedie No.1— Erik Satie (M×3)
Fl=フルート M=メロディカ(鍵盤ハーモニカ) G=ギター Vo=歌
*1先行する2011年より、Pocket Penguinという鍵盤ハーモニカ&ギターの二重奏でも活動を行っています
*2 Makoto Nomura http://www.makotonomura.net/blog/texts/melodica/
2016/06/19
2016/06/06
Sunday Afternoon Concert
6月12日(日)にノース・フィンチリーのカフェでコンサートを行います。鍵盤ハーモニカをはじめ、歌、それからギターを使って、他所ではほとんど聞くことの出来ないレパートリーを演奏する予定です。お時間ある方は是非お越しください。
場所:Emporium Tearoom, 818 High Rd, London N12 9QY
時間:15:30-16:30
料金:無料(寄付制)
お店の方に飲み物・食べ物を注文下さい
出演者:
Ayumi (鍵盤ハーモニカ)
Rika (鍵盤ハーモニカ・歌)
Ryusuke (鍵盤ハーモニカ・ギター)
Satomi (鍵盤ハーモニカ)
場所:Emporium Tearoom, 818 High Rd, London N12 9QY
時間:15:30-16:30
料金:無料(寄付制)
お店の方に飲み物・食べ物を注文下さい
出演者:
Ayumi (鍵盤ハーモニカ)
Rika (鍵盤ハーモニカ・歌)
Ryusuke (鍵盤ハーモニカ・ギター)
Satomi (鍵盤ハーモニカ)
2016/04/22
歴史に学ぶ (ウクレレ)
ウクレレ奏者で歴史家のJohn Kingが「ウクレレはハワイ土着の楽器ではない、20世紀のはじまる以前のとある日に、ポルトガル人によって島にもたらされたのだ」といっています*。ある日突然に、ハワイで独自に発明されたのではなく、別の場所に遠い祖先を持ち、それに先立つ歴史があるということです。そのような歴史観から、ウクレレをハワイ独自の一楽器としてではなく、もう少し広く、無数にある撥弦楽器全体の一つの形態としてみることは、ウクレレに少し違った視点を与えてくれます。またそのような視点から、他の同種の楽器との関連性を探る中で、ウクレレの独自性というものも逆説的に見えてくるかもしれません。
ウクレレの祖先と言えるであろう、ルネサンスギターやビウエラ、リュートなどの楽器の奏法や、それを裏付ける思考は、ウクレレの演奏技術を考えるときに非常に参考になります。また、ウクレレと同じリエントラント弦(re-entrant)をもつ、バロックギター等もまた、編曲等について刺激的なアイデアを与えてくれるでしょう。同じようなことは過去にもさんざん考えられているのです。「歴史に学べ」とよくいいますが、先人たちによって開拓されてきた素晴らしいアイデアをウクレレでも用いない手はありません。
* John King, Famous Solos Duets for The Ukulele (Mel Bay Publications Inc., 2004)
— Otonoki Music School 音の木ピアノ&ギター・ウクレレ教室 (ロンドン)
ウクレレの祖先と言えるであろう、ルネサンスギターやビウエラ、リュートなどの楽器の奏法や、それを裏付ける思考は、ウクレレの演奏技術を考えるときに非常に参考になります。また、ウクレレと同じリエントラント弦(re-entrant)をもつ、バロックギター等もまた、編曲等について刺激的なアイデアを与えてくれるでしょう。同じようなことは過去にもさんざん考えられているのです。「歴史に学べ」とよくいいますが、先人たちによって開拓されてきた素晴らしいアイデアをウクレレでも用いない手はありません。
* John King, Famous Solos Duets for The Ukulele (Mel Bay Publications Inc., 2004)
— Otonoki Music School 音の木ピアノ&ギター・ウクレレ教室 (ロンドン)
2016/04/05
グレード試験 Spring Term 2016
OTONOKI音楽教室では、毎年3月にグレード試験を受ける方が多いです。今回教室からは15人程がそれぞれピアノ・ギター・セオリーを受験し、無事に全員が合格いたしました。
全員の結果を見て思う事は、やはり試験官によって点数の付け方がずいぶん違うということです。今回の場合は概ね予想通り、妥当な評価だとの印象ですが、やはり納得いかない評価も幾分ありました。ある試験官に審査された生徒達だけが極端に良い点数をつけられています。一人の生徒が試験前日に一つも出来なかった項目がありましたが、それが試験では満点だったというのは考え難いことです。
子供にとっては、点数が高ければ単純に喜びますし、それを誇りに思うかもしれませんが、指導者としては、単に良い評価を欲しいがために、このようなグレード受験を勧めるのではありません。私達からではない第三者から客観的な評価やコメントを頂くことによって、生徒が次のステップへの足がかりとなることが、長い目で見て大切だと考えます。ところが、あまりにもズレた評価が続くと、このような試験に時間をかけて準備をする意味が果たしてあるのか、少し疑問に感じてきます。
音楽の良し悪しについて評価をすることは本当に難しい事だと思います。単に試験の点数だけを見て能力を測る指導者もいるようですが、とても残念な事です。特に点数が試験官の能力や裁量に依る部分が大きい時、まったくナンセンスです。しかし、現実には子供たちの学校では点数の競い合いになっているとも聴きます。そのような狭い世界での小さな争いには惑わされず、もっと大きな世界を見て、それぞれの音楽を追求して欲しいものです。
— Otonoki Music School 音の木ピアノ&ギター・ウクレレ教室 (ロンドン)
全員の結果を見て思う事は、やはり試験官によって点数の付け方がずいぶん違うということです。今回の場合は概ね予想通り、妥当な評価だとの印象ですが、やはり納得いかない評価も幾分ありました。ある試験官に審査された生徒達だけが極端に良い点数をつけられています。一人の生徒が試験前日に一つも出来なかった項目がありましたが、それが試験では満点だったというのは考え難いことです。
子供にとっては、点数が高ければ単純に喜びますし、それを誇りに思うかもしれませんが、指導者としては、単に良い評価を欲しいがために、このようなグレード受験を勧めるのではありません。私達からではない第三者から客観的な評価やコメントを頂くことによって、生徒が次のステップへの足がかりとなることが、長い目で見て大切だと考えます。ところが、あまりにもズレた評価が続くと、このような試験に時間をかけて準備をする意味が果たしてあるのか、少し疑問に感じてきます。
音楽の良し悪しについて評価をすることは本当に難しい事だと思います。単に試験の点数だけを見て能力を測る指導者もいるようですが、とても残念な事です。特に点数が試験官の能力や裁量に依る部分が大きい時、まったくナンセンスです。しかし、現実には子供たちの学校では点数の競い合いになっているとも聴きます。そのような狭い世界での小さな争いには惑わされず、もっと大きな世界を見て、それぞれの音楽を追求して欲しいものです。
— Otonoki Music School 音の木ピアノ&ギター・ウクレレ教室 (ロンドン)
2016/03/30
春のご入会キャンペーン
ロンドン音の木音楽教室では、春の入会キャンペーンを実施いたします。4月30日までにギター、もしくはウクレレコースにご入会された方には、最初のレッスン2回分を通常価格より£10引きさせていただきます。大変お得になっておりますので、日頃、楽器をされてみたいと考えている方、是非この機会にご入会をご検討下さいませ。
2016/03/20
コードブックから自由になるために (ギター・ウクレレ)
よくギターやウクレレの教則本には、各それぞれのコードシンボル(コードネーム)に対応したコード表が載っています。これらは、押さえて弦をかき鳴らすだけで、全く音楽に対する予備知識がなくとも、簡単に歌や他楽器の伴奏等が出来てしまうという手軽で優れたものです。しかし一方、その手軽さが仇となり学びがストップしてしまい、全く音楽的知識も理解も広がって行かない原因の一つになっているかもしれません。
巷にあふれている、まるで事典のように分厚いコードブックには、一つのコードに対する無数のヴァリエーションが載っています。しかし、それらをどのように他のコードと組み合わせて、使い分けるのかについてはほとんど説明されていません。結局よくわからず、いつも使っているコードにもどる、ワンパターンに陥り、飽きてしまう事もあるでしょう。隣のギタリストを見れば、皆が皆おなじコードをおさえているという状態です。
そこから脱するためには、コードダイアグラムの丸暗記ではなく、まずコードの仕組みを知っていくことが重要です。そもそもコードとはそもそも何でしょうか?いつも使っている、そのコードはどのような音の組み合わせで出来ているのでしょうか?どんなコード同士がどのように連結されるときに心地よいサウンドがしますか?運指や音の構成について、どのようなロジックが背後にあるのかを考えてみてください。それらを学ぶことが、自分の音楽的な幅を広げる一歩です。
— Otonoki Music School 音の木ピアノ&ギター・ウクレレ教室 (ロンドン)
巷にあふれている、まるで事典のように分厚いコードブックには、一つのコードに対する無数のヴァリエーションが載っています。しかし、それらをどのように他のコードと組み合わせて、使い分けるのかについてはほとんど説明されていません。結局よくわからず、いつも使っているコードにもどる、ワンパターンに陥り、飽きてしまう事もあるでしょう。隣のギタリストを見れば、皆が皆おなじコードをおさえているという状態です。
そこから脱するためには、コードダイアグラムの丸暗記ではなく、まずコードの仕組みを知っていくことが重要です。そもそもコードとはそもそも何でしょうか?いつも使っている、そのコードはどのような音の組み合わせで出来ているのでしょうか?どんなコード同士がどのように連結されるときに心地よいサウンドがしますか?運指や音の構成について、どのようなロジックが背後にあるのかを考えてみてください。それらを学ぶことが、自分の音楽的な幅を広げる一歩です。
— Otonoki Music School 音の木ピアノ&ギター・ウクレレ教室 (ロンドン)
2016/03/16
読譜力の重要性
ジョセフ・レヴィーンというピアニストがBasic Principles in Pianoforte Playing(ピアノ奏法の基礎原理)という本で、「記譜(読譜)に関する知識は、はじめのレッスンで徹底的に教えこまなければならない」といい、読譜に関する重要性を説いています。音楽家、特にクラシックの音楽にとって読譜力はもっとも大切な能力の一つです。
しかし、現地校等で楽器のレッスンをされてきた生徒を受け入れることがありますが、そのほとんどの生徒に共通して言えるのは、基礎的技術の欠落と、読譜力の致命的な弱さです。何年も楽器をやっているのにもかかわらず全く音符が読めない、たった数小節の単旋律を読んで理解するのに何週間もかかることさえあります。曲はなんとか弾けますが、微妙な差異があることが多いです。楽譜がよめないので、間違いは指摘してもなかなか理解できず直せません。学校のレッスンでは、先生が弾くのを何度も見て真似をする、というようなやり方でやっているのでしょう。
OTONOKI音楽教室では、初心者の生徒にはあらゆる手段を用いて、まずは楽譜を読めるようになることを目指しています。非常に初期の段階において、音符を使わず耳から入るのは音楽に親しむという意味ではある程度有効ですが、どのみちある時点からは楽譜を導入して行かなければなりません。はじめからやっても後からやってもおなじ、後からはじめればうざったく感じるだけです。
誤解を恐れずに言えば、クラシック音楽は楽譜上にてデザインされた音楽であり、したがって楽譜がコミュニケーションの中心に据えられています。クラシック音楽をしているのに楽譜が読めないというのは、文字が読めないのに文学をやったり、数字をしらずに数学をしているようなものです。それは可能かもしれませんが、長い人生においては計り知れないほどの圧倒的な損失になるでしょう。
楽譜を読むことは、実際注意深く訓練するならば、それほど難しいことではありません。すこしの忍耐を通して読譜力が高まれば、曲を仕上げる速度もあがり、たくさんの様々な作品に触れる事ができます。自分自身で新しい作品を探求することもできます。誰の力も借りず、楽譜を通して作曲家たちと直接に対話できるわけです。それがさらに豊かな音楽性を育むことにつながるでしょう。
— Otonoki Music School 音の木ピアノ&ギター・ウクレレ教室 (ロンドン)
しかし、現地校等で楽器のレッスンをされてきた生徒を受け入れることがありますが、そのほとんどの生徒に共通して言えるのは、基礎的技術の欠落と、読譜力の致命的な弱さです。何年も楽器をやっているのにもかかわらず全く音符が読めない、たった数小節の単旋律を読んで理解するのに何週間もかかることさえあります。曲はなんとか弾けますが、微妙な差異があることが多いです。楽譜がよめないので、間違いは指摘してもなかなか理解できず直せません。学校のレッスンでは、先生が弾くのを何度も見て真似をする、というようなやり方でやっているのでしょう。
OTONOKI音楽教室では、初心者の生徒にはあらゆる手段を用いて、まずは楽譜を読めるようになることを目指しています。非常に初期の段階において、音符を使わず耳から入るのは音楽に親しむという意味ではある程度有効ですが、どのみちある時点からは楽譜を導入して行かなければなりません。はじめからやっても後からやってもおなじ、後からはじめればうざったく感じるだけです。
誤解を恐れずに言えば、クラシック音楽は楽譜上にてデザインされた音楽であり、したがって楽譜がコミュニケーションの中心に据えられています。クラシック音楽をしているのに楽譜が読めないというのは、文字が読めないのに文学をやったり、数字をしらずに数学をしているようなものです。それは可能かもしれませんが、長い人生においては計り知れないほどの圧倒的な損失になるでしょう。
楽譜を読むことは、実際注意深く訓練するならば、それほど難しいことではありません。すこしの忍耐を通して読譜力が高まれば、曲を仕上げる速度もあがり、たくさんの様々な作品に触れる事ができます。自分自身で新しい作品を探求することもできます。誰の力も借りず、楽譜を通して作曲家たちと直接に対話できるわけです。それがさらに豊かな音楽性を育むことにつながるでしょう。
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OTONOKI Music School 音の木音楽教室では、最近、英語話者(非日本人)の方からの、ピアノ・ギター・ウクレレのお問い合わせやご入会が増えています。また、日本人の生徒の中にも、「英語でレッスンを受けたい」「英語を織り交ぜて教えてほしい」というご希望があり、それに応じ...

